高橋氏は、最新刊「日本を救う最強の経済論」の中で、こう述べています。
『消費税は不要、人口減少は恐れるな、中国は「中進国の壁」に突き当たる。経済成長に懐疑的な朝日新聞や、財務省の言いなりの全国紙を読んでいては、日本経済の真実は分からない』
『現政権は、1990年代からの失われた20年のデフレ克服に成功しつつある。それは、金融政策に対して戦後の歴代首相で初めて正確な理解をして、正しい金融緩和を行った政権だからだ。これは他の政治家が気がつかない中で行われ、さらに言えば今でもほんとんどの政治家は理解していない。マスコミを含め国会では、くだらない揚げ足取りやスキャンダルの追求ばかりでなく、こうした歴史を踏まえた骨太の本質的な政策議論を行ってほしい』
『経済政策は何のために行うのか。それは一言で言えば、「失業率を減らし雇用を確保する」ためである。さらに欲を言えば、第二段階として所得が増えることであるが、まず何よりも雇用の確保が最大の眼目である。人によっては、社会保障を充実させるためとか、財政再建をするためと考える人がいるかもしれないが、それは付随的な要素であり、最大の眼目ではない。なぜ、失業率を減らし雇用を確保することが最重要なのか。それは、人間は仕事がなければ不安にかられ、生き甲斐を喪失する。そうなると、人間集団として社会不安が増大し、例えば犯罪が増加する、あるいは不安を紛わすためにアルコール依存症の患者が増える、自殺者が増えるなどの「負の連鎖」が発生する。
犯罪を防止するために、警察官を大量に増員する、あるいは依存症患者の厚生施設を大量に作るなど、社会全体で不安解消のためのマイナスコストが増大し、成長に向けるべき原資が少なくなる。そして、ますます社会が沈滞し失業者が増え、景気が悪化するという悪循環に陥る。人間は、仕事があってこそ精神が安定・充足し、次の成長・発展に向けてのアイデアも出てくる。すると、社会が活発化し景気も良くなり、未来への投資も行われる好循環の軌道に入る』
今回も本当に素晴らしい講演会になると思います。どうか、多くの会員の皆様、そして、是非、社員の皆様やご家族、ご友人もお連れ下さい。必ずや、経営の素晴らしいヒントが得られると思います。
なお、今回は富士例会です。恒例のお楽しみの余興(ショーなど)が用意されています。どうかふるってご参加ください。
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