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21経営研究会2018年度 第27期「第2回例会」のお知らせ
2018年7月10日(火)

2018年度の第2回目の講演の講師は、今、大人気のAIと脳の専門家、黒川伊保子氏をお呼びすることができました。


黒川氏はこう語ります。(「英雄の書」より)
『ゲームは点を取り返されたときに始まる。レースは抜き返されたときに始まる。そう思える人は強い。点を取り返されたとき、「失敗した」と感じれば、まるでゲームが終わってしまったかのように動揺することになる。そうすると、重ねて点を取られてしまう。実際にゲームは終わってしまうのだ。ゲームもレースも、挑む本人が「失敗した」と感じた瞬間に終わってしまう。人生だって、同じだ。
日本人が「失敗」と呼ぶ事象のほとんどは、「人生をドラマチックにしてくれる、神様の演出」なのである。同じ事象を「失敗」と呼ぶのと、「やっとドラマが始まった」と思うのとでは、天と地ほども違う』

『とうとう、人工知能時代の到来である。インターネットに人工知能…泣き面に蜂? いやチャンスです。誰もが納得する正解を、誰より正確にいち早く出すなんていう偏差値エリートのしてきたことは、今後は人工知能が軽々とやってのける。人間の仕事は、人とは違うことに気づき、それを好奇心で追求し、失敗を糧として本質を見極め、自尊心を持って世に投じる能力に集約される。マニア力こそ、ビジネスセンスの基本になるのだ。本当は太古の昔からそうだったのだけれど、AIの登場で、その純度が高まったのだと思う。
人工知能は、多くの定型業務を人の手から奪うが、新職種を生み出し、既存の職種の様相を変えることによって、たくさんのビジネス・ヒーローを輩出させることになる。さあ、想像もつかない時代がやってくる。「未来」を始めよう。あなた自身が、ヒーローになって』

『人工知能がない時代、人々は嫌でもがむしゃらに働き、いやでも失敗する。しかし、その機会が減少する時代には、失敗を前向きにとらえ、経験知として尊重するセンスとマナーが必要になる。なのに、この国ほど、失敗にビビる国もない。たった1回の不倫報道が、才能のある人たちをこの世から抹殺してしまう国。
人工知能時代には、社会全体が脆弱になるのが目に見えている。若い人たちは、失敗を恐れるな、孤独を厭(いと)うな、それを脳の糧にしろ、と。けれど、そのセンスは、今や、大人にこそ知ってほしい。若い人たちの失敗を、彼らの糧であると共に、経営の糧だと思えるセンス。きっと、明日の会社を強くする。人工知能を仕掛ける側の人間として、この遺言だけは残していかなければ。その気持ちが、あなたに届いたら、本当に嬉しい。明日を創るのは若者だけど、その若者にタフさを植え付けてあげられるのは、失敗や尖った表現がゆるされていた「昭和やバブルを知っている世代」に違いない。私たちはもう一仕事していかなければならないようだ』

今回も本当に素晴らしい講演会になると思います。どうか、多くの会員の皆様、そして、是非、社員の皆様やご家族、ご友人もお連れ下さい。必ずや、経営や生き方の素晴らしいヒントが得られると思います。

【日 時】 2018年7月10日(火)
講演会 17:30〜19:00
懇親会 19:00〜20:30


【場 所】 ホテル沼津キャッスル 沼津市日の出町1−1
055−923−1255
【講 師】 株式会社 感性リサーチ 代表取締役
黒川伊保子 氏
【演 題】 英雄脳の創り方
〜〜そつなく生きるな、直感と好奇心に従え〜〜


【講師略歴】
大学卒業後、コンピュータメーカーにてAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。やがて、脳機能論の立場から、語感の正体が「ことばの発音の身体感覚」であることを発見。AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法である『サブリミナル・インプレッション導出法』を開発し、マーケティングの世界に新境地を開拓した、感性分析の第一人者である。脳は、性別と年代別に、驚くほど違う意識の質を持っている。 黒川は、このような脳のホルモンバランス別の意識の方向性を精査し、それぞれの脳に「心地よい」ことばの音を割り出した。これにより、語感の男女年齢別の脳への訴求度も算出することができる。すなわち、黒川のシステムをもってすれば、商品名の語感を明らかにし、その語感がターゲット市場(想定した買い手)にとって心地よい音かどうかを数値的に評価できるのである。こうした研究をベースに開始した商品名の語感分析サービスは、市場が多様化する21世紀ならではのマーケティング手法として、脚光を浴びている。また、独自の脳の研究からくりだされる、男女脳の可笑しくも哀しいすれ違いを書いた随筆や、語感の秘密を紐解く著作も人気を博し、日本テレビ「世界一受けたい授業」やフジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ごきげんよう」などに出演。雑誌の脳トレ、恋愛特集のコメンテイターとしても幅広く活躍している。
近著に「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」(新潮新書)、「恋愛脳」(新潮文庫)、「しあわせ脳に育てよう」(講談社)、「恋するコンピュータ」(筑摩書房)、「女たちはなぜ口コミの魔力にはまるのか」(KKベストセラーズ)など。

 
 


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