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このコロナ禍は、現在、ほぼ全産業に影響を及ぼしています。特に、観光産業、飲食業、昨今では自動車関連産業にまで、大きな爪痕を残していて、さらに先の見えない状態となっております。この秋口から来年にかけて、このままでは、倒産ラッシュが始まるのではないかと危惧されています。 |
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そんな中、今回は、教育とテクノロジー(AI)分野における第一人者である小宮山利恵子氏をお呼びすることができました。
小宮山氏は現在、(株)リクルートマーケティングパートナーズのスタディサプリ教育AI研究所の所長ですが、子どもから大人までの教育の実情と未来についてのエキスパートです。昨年もお呼びしましたが、好評だったためリクエストが多くありました。今年はZoomでの開催となります。
先の見えない混沌とした時代に必要なのは、他人と違った視点を持つことです。大勢に流されてしまったら、みんなと同じレッドオーシャンで戦うしかありません。そんな中、小宮山氏のAIやITに関する知見、また一見すると経営とは無関係に思える最先端の教育に関する情報等々こそが、目からうろこの気づきとなります。世界的な視野からの見方や考え方が、今こそ必要な時はありません。
小宮山氏は『レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣』(KADOKAWA)の中でこう語っています。
人と同じことをしてマジョリティ(多数派)にいる限り、どうしても勝ち負けはついて回ります。けれども、人と違う自分の強みを発揮すると、ライバルは圧倒的に少なくなり、競争社会から抜け出せるのです。「人と違う強み」は「レア力」と言い換えることができます。ビジネス業界では、マジョリティの世界をレッドオーシャン(競争の激しい領域)、少数派のレア力の高い人が切り拓く世界をブルーオーシャン(競争相手のいない広い海のような領域)と言い表すことがあるので、この言葉を見聞きしたことがある人もいるかもしれません。
レア力とは、文字通り、「rare(きわめて稀なこと、希少なこと)」な能力を意味します。それは、他の誰の真似でもない自分だけの「好き」を追求しながら、競争のない領域で生きていく力です。そして今、そのレア力こそが求められている時代になっているのです。終身雇用制度が崩壊し、インターネットで人と人がつながり、多様性が重視される時代は、「個」で生きていける世界になります。自分の「好き」を磨き、人の役に立つ情報を発ししている人が注目され、世の中に受け入れられる時代になったのです。
その際、心掛けてほしいのは、モノでなく、体験に投資することです。自分の五感を使い、実際に現場に足を運んで体験して、情報を発信してみるのです。コミュニティに所属して、人と協同するのもいいでしょう。体験への投資は、時間がかかりますが無駄にはなりません。「好き」の種を植える活動を続けていると、どこかでつながってくるものです。その種の中から、1つでも多くの芽を出すように、学びによって水を与えるのです。深く掘り下げて学び続けることで、いつか大きな花を咲かせるものが出てくるでしょう。新しいことを始める場合、「失敗するのではないか」と不安を抱く人もいます。しかし、たとえ想定外のことが起こっても、それもすべて学びとなるのです。
今回も本当に素晴らしい講演会になると思います。必ずや、経営や生き方の素晴らしいヒントが得られると思います。 |
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【日 時】 | 2020年8月26日(水) 19:00開始(1時間+質疑応答) |
【講 師】 |
スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学准教授
小宮山利恵子 氏 |
【演 題】 |
レア力を磨き、コンフォートゾーンから抜け出だそう
〜コロナ禍におけるテクノロジー(AI)と経営と教育〜 |
【講師略歴】
1977年東京都生まれ。早稲田大学大学院修了。国会議員秘書、ベネッセ等を経て「スタディサプリ」を展開する株式会社リクルートマーケティングパートナーズにて2015年12月より現職。2018年8月より米連邦政府系シンクタンクEast West Center Fellowを兼務。
超党派国会議員連盟「教育におけるICT利活用促進をめざす議員連盟」有識者アドバイザー。教育新聞特任解説委員。財団法人International Women's Club Japan理事。米国国務省招聘プログラムInternational Visitor Leadership Program(Education in the Digital Age、2018年)、フィンランド外務省教育省招聘プログラム(2017年)参加。全国の学校等で情報リテラシーや未来の教育について多数講演。留学経験は、韓国(韓国語・国際関係学)、チュニジア(アラビア語) 著書「新時代の学び戦略(AI、スマホ、ゲーム世代の才能を育てる)」、「レア力で生きる(「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣)」 |
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