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第30期・第5回例会もオンラインとなります。今回お呼びすることができたのは、青山社中筆頭代表の朝比奈一郎氏です。朝比奈氏は、経済産業省を辞し、青山社中(坂本龍馬の亀山社中にならい)を設立しました。 |
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在職中は「新しい霞ケ関を創る若手の会」を立ち上げるなど霞ケ関改革の必要性を訴えてきた朝比奈氏。青山社中では政策づくりの支援や人材育成を行うほか、これまで全国9市町の経済活性アドバイザーや総務省地域力創造アドバイザー、内閣府地域活性化伝道師なども務めてきています。
そして、朝比奈氏はこう語ります。
『明治維新も戦後の復興も、凄まじいまでの精神力とスケールの大きな視野を持った先人たちが、大局観をもって命がけで国内の既得権益に、或いは世界に、挑んでくれたからだと思います。「和魂洋才」という言葉がありますが、日本で育まれた家業道徳的倫理観や武士道、国内でアレンジされつつ定着した儒教などの英知をもって、先人たちは、先端の技術・文明を積極的に取り込み、世界に冠たる国を築いてくれました。
どんなに世界のライバルたちが強大でも、単にそれらを輸入するだけでなく、「自分たちの手で咀嚼して自らそれらを築き上げる」と決意し、近代的な政治・行政の体制はもちろん、常識的には決して敵うはずのない強大な外国企業(当時で言えば、GMやフォードやGE)が市場を席捲する自動車産業・家電産業などについても、豊田家、松下幸之助、本田宗一郎などのチャレンジャーが、全くのゼロから時に真似、時に先を行く気宇壮大な構想で自らプラットフォームを築き上げ、世界の中核になりました。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズが憧れた盛田昭夫、映画監督のジョージ・ルーカスが心酔した黒沢明(銃よりライトセーバーという剣が強く、人工知能よりフォースが強いスター・ウォーズは、ある意味黒沢映画へのオマージュと言えるでしょう)など、世界が驚嘆したのは、日本を世界の注目の的にした驚異的なパワーを発揮する日本人でした。
ところが今は、インターネットやAIの世界は、米国やそれを追い上げている中国にはどうせ全くかなわないということで、ある意味で皆諦めており、製造業も中国の追い上げで青息吐息な感じです。若い世代や世論に大きな影響を与えるエンターテインメントの世界も米国はもちろん、最近では韓国に太刀打ちする気力すらありません。
GAFAや韓国系のLINEに日本人のデータが全部取られても逆転の気概もありません。ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)にプラットフォームを取られつつアトラクションにはコナンやプリキュア、マリオなどが並び、韓国の会社がプロデュースするプラットフォームに日本人がアイドルとして乗っかったり混ぜ込まれたりして、狂喜乱舞して満足しています。
自省も込めてですが、プラットフォームを取られての悔しさやそれをバネにしての勝ちに行く気持ちもなく、死ぬ気で働いて、闘ってそれを取りに行った先人たちに申し訳ない気持ちで一杯です。
これからの青山社中は、現事業を発展させていきつつ、社員や塾生などの仲間たちと、次世代に食い扶持を残していけるような、そんな旅を続けられればと思っています。そのために必死に考え、何かを創り出すべく思い切って挑戦していきたいと考えています。我が国が、10年前の青山社中設立時に掲げた社是「世界に誇れ、世界で戦える日本」になれるように。』(青山社中10周年にあたり)より。
コロナ後の新たな潮流と、会社や個人としての方向性を探るため、是非、朝比奈一郎氏の本年最初の本気の講演をお聞きください。どうか多くの方の視聴をお願いします。 |
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【日 時】 |
2022年2月24日(木)
19:00開始(1時間15分+質疑応答15分) |
【講 師】 | 青山社中筆頭代表・CEO 朝比奈 一郎 氏 |
【演 題】 |
地方創生とリーダーシップ
〜アフターコロナを見据えての地域企業への期待〜 |
【講師略歴】
1973年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大行政大学院修了(修士)。経済産業省ではエネルギー政策、インフラ輸出政策、経済協力政策、特殊法人・独立行政法人改革などに携わる。「プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)」初代代表。経産省退職後、2010年11月15日に青山社中株式会社を設立。政策支援・シンクタンク、コンサルティング業務、教育・リーダー育成を行う。ビジネス・ブレークスルー大学大学院客員教授、川崎市・沼田市・魚津市・那須塩原市・生駒市・妙高市・軽井沢町・越谷市の各市でアドバイザー、総務省地域力創造アドバイザー、内閣府地域活性化伝道師、内閣府クールジャパン地域プロデューサーなども務める。 |
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