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第31期・第2回例会もオンラインとなります。今回は、教育とテクノロジー(AI)分野における第一人者である小宮山利恵子氏をお呼びすることができました。小宮山氏は現在、(株)リクルートのスタディサプリ教育AI研究所の所長ですが、子どもから大人までの教育の実情と未来についてのエキスパートです。2020年にもお呼びしましたが、好評だったためリクエストが多くあり、再度のご登壇をお願いしました。 |
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政府は成長戦略の柱として、2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、スタートアップ企業を育成する「スタートアップ育成5か年計画」を年内にも策定予定。そのなかで、アントレプレナーシップ(起業家精神)教育の小中学校や高等学校への導入も検討され、大きな注目を集めています。
小宮山氏は、『アントレプレナーシップ教育とは、「両利きの学び」の軸のひとつになってくると私は表現しています。「両利きの経営」でいわれている「深化」と「探索」が、学びにも当てはまると思うんです。というのも、理想的な学びとは“知の深化”と“知の探索”のふたつがあって、初めて実現できると考えているからです。従来の学校教育は、カリキュラム重視で、正解がひとつしかない教育です。具体的には、効率的に学ぶ方法やドリル学習のような、知の「深化」の部分が多かった。でも、アントレプレナーシップ教育は、知の「探索」なんですよ。一見、無駄に見えるところや、失敗を多く経験することにも意味がある。そこに価値を見出していかなければなりません。』
『現代のような先行きの見えない時代には、まさに“知の探索”が必要だと思います。失敗と改善を繰り返すこと。PDCAという言葉がよく使われていますけど、Planはそこそこにして、Doから始めてみる、やってみることが重要なんです。これからは、失敗を恐れずにトライして、自分で正解を創り出す教育、0から1を創り出す教育をしていかなければ、生き抜いていくのは難しいと思います。アントレプレナーシップ教育といっても、実際に起業しなくてもいいんですよ。0から1を創り出すマインドを持つことが大切です。これがあれば、終身雇用制度が崩壊してプロジェクト型のジョブ雇用が社会の主流になってきても、活躍できます。』(以上、リクルートサイトより)
「自分の中のコアな軸の部分をどうマネージしていくか。発信しなければ何者か分からない。大切なのは、継続して発信し続けること」
「モヤモヤしているなら、手や体を動かすこと。滞留している時間はない。」
今回も本当に素晴らしい講演会になると思います。必ずや、経営や生き方の素晴らしいヒントが得られると思います。 |
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【日 時】 | 2022年11月3日(木)
19:00開始(1時間15分+質疑応答15分) |
【講 師】 | スタディサプリ教育AI研究所所長、
東京学芸大学准教授 小宮山利恵子 氏 |
【演 題】 |
AI時代を生きる我々に、今必要なこと
〜〜アントレプレナーシップマインドと最新教育事情〜〜 |
【講師略歴】
1977年東京都生まれ。早稲田大学大学院修了。国会議員秘書、ベネッセ等を経て「スタディサプリ」を展開する株式会社リクルートにて2015年より現職。2019年より国立大学法人東京学芸大学大学院准教授を兼務。超党派国会議員連盟「教育におけるICT利活用促進をめざす議員連盟」有識者アドバイザー。その他、東京工業大学や地方自治体のアドバイザーを兼務。米国国務省招聘プログラムInternational Visitor Leadership Program(Education in the Digital Age、2018年)、フィンランド外務省教育省招聘プログラム(2017年)に参加。全国の学校等で情報リテラシーや未来の教育について多数講演。留学経験は、韓国(韓国語・国際関係学)、チュニジア(アラビア語) 著書「新時代の学び戦略(AI、スマホ、ゲーム世代の才能を育てる)」、「レア力で生きる(「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣)」 |
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