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第32期・第1回例会は、現在、88歳の日本最高齢のITエヴァンジェリスト、若宮正子氏をお呼びすることができました!ITエヴァンジェリスト(伝道師)とは、最新のテクノロジーを大衆に分かりやすく解説したり、啓蒙する専門家のことです。 |
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若宮氏は58歳のとき独学でパソコンを学びはじめ、81歳でiPhone用のゲームアプリを開発しました。2017年にはAppleのカンファレンスに招待され、AppleのCEOのティム・クックと会い、「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されています。
2018年2月には、国連年次総会で基調講演を行い、シニアにとってICTリテラシーがいかに重要かというテーマで英語でスピーチしました。帰国後は内閣官房から「人生100年時代構想会議」「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに任命され、デジタル庁や総務省の仕事も引き受けています。昨年の講演会の回数はリアルとオンラインを含めて合計約130回!
また、表計算ソフトを使ったアート「エクセルアート」を考案し、シニア向けのパソコン活用術として、米マイクロソフト社から「エクセルの新しい使い方」と評価されました。今、着ている洋服(ブラウス)も自分でデザインしたそうです。
若宮氏はこう語ります。
『昨年、デンマークに視察にでかけました。人口600万人のデンマークでは「国家・自治体」のペーパーレス化」により年間3億ユーロ(500億円)の経済効果があったと言われています。一番興味があったのは、高齢者がそれをどう使いこなしているのか、ということです。残念なのは、日本では「高齢者はできない」ということを理由にし、できるかどうか試してみたり、できるための方策を模索することすらしていないということです。』
『インターネットを始めるとき、そもそもの登録や設定の時点でつまずいてしまうというシニアは多いと思います。本当は、家族やお友達、同僚など、身近にいるITに詳しいひとに聞くのが、一番なんですけれど、「ひとに聞くなんてみっともない」と思っている方は、けっこう多いようです。わからないことを素直にひとに聞けない。それは、「不機嫌老人」の兆候かもしれません。不機嫌老人というのは、銀行や病院、駅のホームなどで「なんでこんなに待たされるんだ!」「なんでこんなに電車が遅れるんだ!」と受付のひとや駅員さんに文句をいっているようなご老人です。』
『いくつになっても、やっぱり打席に立たなければ、ヒットは永遠に生まれないんです。「ちゃんと打てなかったらかっこ悪いよな」なんて思ってバッターボックスに入らなかったら、こんなことにはならなかった。よたよたしながらも打席に立ったことが、自分の運命を決めたのだと思います。』
今回も最先端の素晴らしい講演会になると思います。どうか、多くの会員の皆様、そして、是非、社員の皆様やご家族、ご友人もお連れ下さり、会場までお越しください。必ず、経営や生き方の素晴らしいヒントが得られると思います。 |
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【日 時】 |
2023年7月31日(月)
*(役員会 16:00〜17:00 )
総 会 17:00〜17:30
講演会 17:30〜19:00
懇親会 19:00〜20:30 |
【場 所】 |
沼津リバーサイドホテル
沼津市上土町100-1 電話 (055)952-2411 |
【講 師】 | NPO法人ブロードバンドスクール協会 理事 若宮正子 氏 |
【演 題】 |
すでに始まっているデジタルな未来
〜〜人生100年時代の学びなおし〜〜 |
【講師略歴】
1935年東京生まれ。東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)へ勤務。定年をきっかけに、パソコンを独自に習得し、同居する母親の介護をしながらパソコンを使って世界を広げていく。1999年にシニア世代のサイト「メロウ倶楽部」の創設に参画し、現在も副会長を務めているほか、NPO法人ブロードバンドスクール協会の理事として、シニア世代へのデジタル機器普及活動に尽力している。2016年秋からiPhoneアプリの開発をはじめ、2017年6月には米国アップルによる世界開発者会議「WWDC 2017」に特別招待される。安倍政権の看板政策「人づくり革命」の具体策を検討する「人生100年時代構想会議」の最年長有識者メンバーにも選ばれた。 |
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