| | | |
第32期・第3回例会は、テレビの「世界一受けたい授業」や「坂上&指原のつぶれない店」でも有名な、中村智彦氏をお呼びすることができました。
中村智彦氏は、「東海地方の主力産業である自動車産業。今、それを取り巻く環境が大きく変化している」といいます。国際的な環境問題からのエネルギー見直し、電動化による自動車産業の構造転換などです。 |
|
|
|
「マークラインズ社の『電気自動車販売月報』によれば、世界市場での電気自動車の販売台数は、BYDが第1位、第2位がTesla、第3位にVWが続いている。しかし、その中でBYDが大きく差をつけており、6月における販売台数は24.2万台となり、前年比約10万台プラスとなっている。他の自動車メーカーも、電気自動車の導入に力を入れており、今後も世界市場での電気自動車の販売台数は増加すると予想される。いろいろな意見はあるだろうが、電動車が増加した分、エンジン車が減少すると覚悟しておくべきだ。自動車産業への依存からいかに脱却し、顧客の多角化を進めるかが、大きな課題だ」
「『ゾンビ企業が淘汰されるのは、致し方ない。』中小企業支援機関の職員は言う。『今回、コロナ禍が終わり、助成金や融資が終わった段階で、急激に経営が悪化しているのは、もともと経営に問題があった企業が多い。ここで、一気に中小企業を整理してしまおうというのが、政府の考えにあると思う』とも指摘します。」
「電動化の普及に向けて、発注元企業から取引の停止や減少を宣告されている企業も増えている。また、印刷業のように、インターネットの普及などにより市場規模が縮小し、ネット印刷との低価格競争の煽りを受けて、廃業や倒産が相次いでいる業界もある。同時に、円安やウクライナ侵攻などによる原材料・素材の価格上昇の影響を受け、価格上昇が間に合わず、資金繰りに行き詰るなどする企業も増えている。」
旅館の8割が消滅すると『淘汰の時代』が始まる、とも言われている。しかし、「成熟旅館」であっても合併や統合などによって生き残りの道を探ることはできる。中小零細企業を「中堅企業」へ再編する方法だ。
また、頑張っている会社に共通する2つのポイントがあるという。1つは、時代の変化に柔軟に対応すること。変化を恐れない姿勢が必要。そして、2つめはネットワークを大切にすること。様々なネットワークを通じて得られる情報がときには経営判断を左右することがある。既存のネットワークからの情報だけではなく、年齢を問わない様々な立場の人の情報が大切。
経営者やリーダーは、今後はますます、既存の所属団体だけでなく、新しい多様なネットワークや地域のコミュニティ(サードプレイス)と関わる必要があるということです。新しい発想やアイデアは今までの慣れ親しんだ場所(コンフォートゾーン)からは出てこないからです。
新たな知識や学びを得るため、是非、今回も多くの会員の皆様、そして、社員やご家族、ご友人もお連れ下さい。必ずや、経営や生き方の素晴らしいヒントが得られると思います。 |
|
【日 時】 |
2023年9月22日(金)
講演会 17:30〜19:00
懇親会 19:00〜20:30 |
【場 所】 |
沼津リバーサイドホテル
沼津市上土町100-1 電話 (055)952-2411 |
【講 師】 | 神戸国際大学経済学部教授 中村智彦 氏 |
【演 題】 |
激変の時代、生き残りの道はここにある
〜〜ピンチをチャンスに変える次の一手とは〜〜 |
【講師略歴】
東京都町田市に生まれ。上智大学卒業後、外資系航空会社、家電メーカー系出版社などに勤務し、シンガポール駐在経験も持つ。その後、大学院進学、修了後に大阪府の研究機関である大阪府立産業開発研究所に勤務し、大学に転ずるという経歴を持つ。中部経済産業局、愛知県、山形県長井市など各地の産業振興関係の委員などを務めるなど、行政関係の役職も多い。中小企業振興を中心のテーマに据え、中小企業経営者向けの講演や執筆を行うほか、中小企業経営者や商工会、商工会議所などの交流会や勉強会などにも参加している。その他、NHKの経済番組や民放のテレビ、ラジオにも中小企業や地域経済の専門家として出演している。また、日本テレビ放送「世界一受けたい授業」において「工場見学」のコーナーを担当、テレビ大阪「ニュースBIZ」では木曜日経済特集のコメンテーターを担当している。マネジメントはSHUプロモーション。 |
|